ようやく建物が完成し、お引越しも終わり新しい住まいでの生活が始まります。我々の考える可変性をもった住まい造りには、竣工が建物の完成ではありません。住まい手が住み続けていきいい家になったと思った時が完成であり、時間が経つにつれ愛着も湧いてきます。住む人の五感に訴え更に味わいを増すでしょう。

年月を経て飴色に変化した無垢の床
建物の主要構造部と住宅設備や建材等には、短期と長期の保証がついています。使い方を誤れば故障の原因にもなります。ある程度のルールの中で暮らしを楽しむことができます。
とお堅いことを言いましたが、自然素材を使っていく中で、その素材の経年変化(美化)という現象が多々見受けられます。その材の反りであったり、ねじれであったりはその材が活躍している証拠です。
無垢の床材や壁材・左官と和紙の壁と天井が居室の湿度を程よく保ってくれることはご存知でしょうか。洗濯物を室内に干すことで部屋を調湿してくれたりもします。お布団を仕舞っている押入れの中にもカビが生えない事などうれしい驚きも沢山あります。この針葉樹の床に寝転がってくつろいでいると、床は柔らかく傷もつきやすい反面、ヒヤッとせずに暖か味(ぬくもり)を感じさせてくれます。
子供のおもちゃのひきずりキズであったり、ワンちゃんネコちゃんの爪のあと等たくさんつきますが、(ペットのシミはすぐ拭きましょう)日に日に目立たなくなり気にならなくなってきます。
出来たばかりの一年目の針葉樹の床材は、モデルハウスの床と一緒ですかと、良く聞かれます。乳白色の床と四年目を迎えた飴色になってきた床と見比べてみると、かなりの色の違いにビックリします。
「本当にこのようになるのですか」とか「この色だったらイイねー」との意見を頂戴します。

OMの吹き出し口
色だとか傷が気になるのは、個人差もございますがだいたい入居して半年くらいです。当初は傷をつけない様にがんばり、腫れ物に触るように大事に生活しますが、この自然素材での生活が板についてくるころから、傷や節がさほど気にならなくなります。実際にはもっと大事な無垢の床材の驚くべき性能を体感することで気になる対象が変わってくるのだと思います。
半年ほど生活すると冬のOMソーラーの床暖房(トリイレ)を体感されます。床の表面温度が20度あるのです。靴下をはかなくても不快でなくとても気持ちが良い感覚です。無垢の木には、沢山の気泡がありその穴の中に空気を沢山蓄えていることで、冬でもヒヤッとしないのです。地に足がついた生活は住まい手の意識から始まります。オイルやワックス掛けを頻繁にやる必要もありませんが、定期的なお掃除と云うひと手間を継続的に掛けることで、5年後・10年後の床は確実に色艶とも差が出てきます。そうなるように家族で頑張りましょう。
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