NO.9002:しまだ設計室 カヅノキハウス 東京都小金井市 OMソーラー

POINT

設計:しまだ設計室 事務所兼住居として計画されました。地階、1階がRC造、2階が木造の混構造、3層建ての建物です。OMソーラーシステムやペレットストーブなど、積極的に自然エネルギー利用を取り入れています。

設 計 → しまだ設計室
建物概要 → 建物概要:敷地面積 119.36平米(36.03坪) / 建物延床面積 124.83平米(37.68坪)  地下1階・地上2階 鉄筋コンクリート造 一部木造
主な仕上 → (外壁)1階:コンクリート打ち放し 2階:杉板
(内壁)コンクリート打ち放し・薩摩中霧島壁(床)赤松
完成 → 2008年11月

外観

カヅノキハウス設計者より


小金井に来て9年。
野川と武蔵野の豊かな自然に魅了され、この地に住居と仕事場を設けたいと思い立ち、「カヅノキハウス」を建てました。
設計の仕事を通じて、地域の景観や環境に貢献できればと思っています。



シンボルツリーに、敷地の南東にカツラの木を一本植えています。
カツラの落ち葉は甘い香りがすることから、昔は香料の原料として使用されました。
カツラの語源は香出(カヅ)から来ているそうで、
そこからこの家の名前を「カヅノキハウス」としました。
カヅノキハウスのシンボルツリー「カツラ」をはじめ、高木、低木などの植栽を行いました。
カツラは丸い葉が風に揺れると、とてもすがすがしい木です。
秋には葉が黄色くなります。
そのほか高木はエゴノキ、ヒメシャラ、トキワマンサク、常緑のヤマボウシを植えました。
足元には、ヒサカキ、キンシバイ、ハクチョウゲ、ビョウヤナギ、コデマリ、ヤマブキなど
色々な植物を混ぜわせて植えました。

設計の考え方

地階と1回はコンクリート造、そしてその上に、一階より少し大きめの木造の2階が乗っています。
建物は軒を深くとったり、高窓で空気の流れを作り出したり、日本の建物に受け継がれてきた知恵を形にしつつ、太陽熱を利用したOMソーラーやペレットストーブなど、新しい自然エネルギー利用も採り入れています。

2F-なんとなく・・・集まってくる場所-

二階はとにかく家族みんなが「ここにいたい」と感じる場所にしたくて、いろいろと仕掛けを考えました。
外へ続く拡がり感が気持ち良い空間、少し囲まれた感じのソファスペース、隠れ家のようなロフト、勉強や合間仕事ができるスタディスペース、炎が暖かいペレットストーブ・・・
理想は、各々別のことをしていても、なんとなく集まってくる場所です。


リビングダイニングにはしまだ設計室デザインのソファ。

 

1F-街にオープンな仕事室-

私たちは共働き夫婦です。妻は都心で、私は自宅で仕事をしています。
そこで、私が一番長い時間を過ごす仕事室を、一階の玄関横に設けました。
仕事室の通り側には、大きな窓を設けています。
ご近所さんと気軽にあいさつを交わしたり、仕事場で打合せをしている様子が外から垣間見えたり、そんなちょっとしたことが、街なみに活気や親近感を作りだすと考えました。

仕事室のフルオープンできる木製の窓からは、庭の緑を介して街とつながります。

 

BF-快適な地下空間-

井戸の水が夏冷たく、冬ぬるく感じるように、地下室は夏涼しく、冬暖かい。でも暗い・・・。
そんな地下室に、十分な陽の光を採り入れ、窓から緑を眺められるよう、ドライエリアも緑化することで、地下空間ならではの、快適で落ち着いた空間に挑戦しました。

 

素材-質感が大事!-

木の香りや柔らかい感触、コンクリートの緊張感やひんやりとした冷たさ、土のざらざらした感じ・・・このような、質感を楽しめる素材が好きです。
これら自然素材は、時間の分だけ年をとり、味が出てきて、そして愛着がわいてきます。

 

光-豊かな空間-

壁に柔らかなグラデーションをつくりだす光やトップライトから差し込んでくる光。きれいな光は空間を豊かにします。だから換気やそこから見える景色のことも考えながら、窓に位置や大きさ、形状については考えに考えます。
カヅノキハウスの中に、あなたの好きな光は見つかりますでしょうか?

 

木-東京産の木を使う-

東京の林業が今よりも活性化することで、東京の山は元気になる。地場産の材料は輸送エネルギーが抑えられ、二酸化炭素の発生も少ない。
そんな思いから、構造材や床、天井などの仕上げ剤は東京多摩産の木を使いました。

 

間取り

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